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この秋のカメラ [写真]

さて、フォトキナも終わって各メーカーの新機種も出揃いましたし、たまにはカメラ談話でも。

CanonがEOS-50DとEOS-5D Mark2、Nikon D90と・・・D700も入れるべきか。SONYは勿論α900、ペンタックスはK-m、オリンパスはフォーサーズの2桁機(E-30?)とマイクロフォーサーズ1機種(名称未定、来年)、パナソニックは同じくマイクロフォーサーズのLUMIX G1。

このうち最近何かと話題に上がるフルサイズセンサーの搭載機は5D Mark2(2110万画素)、D700(1210万)、α900(2460万)で、逆にコンパクト化の方に振ったのがK-m、G-1、オリンパスの名称未定機。レンズのラインナップの都合などもあり、この二極化は当面進行しそうな気がします。

何故か、Amazonではα900だけは未だに取り扱いが無いようです・・・なんでだろう(;´∀`)。α100の発売時は直前になってかなり割安で販売初めてちょっとした人気になりましたが、今回もそういうの企んでるんですかねぇ・・・。

※10/13追記 複数日に分けて記事を書いてるうちにAmazonにも掲載されました^^;。295000円だそうです、大手ではダントツに安い!?

AA:EOS 5D Mark2
EOS 5D Mark2
EOS 5D mark2はもはや名機といっても良いでしょう、EOS 5Dの後継機。しっかりしたものを作りたいとの意向で中々出てきませんでしたが遂に発表された感じですね。当初、1600万画素という噂が多かったですが、いざフタを開けてみれば2110万画素。この辺の話なんかを聞く限りでも、とりあえずNikon D3 / D700より画素はある程度多く、ピッチの確保で高感度にも対応出来る1600万画素にしたかったが、α900の登場でマーケティング側がそれを許さなかった・・・なんてシナリオが思いつくのですが考えすぎでしょうか。

ちらほら出ているサンプルを見る限り、やはりピクセル単位での高感度ノイズの耐性はD3 / D700ほどでは無いようですが、解像度があるので一枚の絵として見た場合には結構良いのかな・・? サンプルで見る限りではどちらかというとキットレンズがパープルフリンジが結構出てたのでそっちの方が心配かも^^;

AA:D90
D90
最近のトレンドになりつつある動画機能も5D mark2とD90が対応。さすがに、開発期間重ねていただけあって5D mark2の動画機能の作り込みは結構なものですね。フルHD(1920*1090)でAFも効きます。D90の方はやはり実験的に積んできた感があって1280*720でAFは効きません。また、熱の問題もあるようで、長時間使用していると熱くなって勝手に撮影を止めちゃうとか。

んじゃ、Canonは良くてNikonはダメなのか、というとそうではなくて、そもそもこれらのカメラを使う層に動画機能がここまで必要ですか、ってのはあると思います。例えば、5D mark2は動画にここまで振らなくてもコマ速を上げたり(秒3.9コマ)、ファインダー視野率を100%にする方に注力出来なかったのか、と思う人もいると思うんですよね。逆にD90はカメラ性能を中々程よくまとめつつ、初値を10万以下ぐらいに押さえ、更に動画もちょっと楽しめる、なんて考えるとどっちが幸せなのかわからない所ではあります。

さて、D90とD300の話が出ましたが・・・D90。立場的には中級機の位置だった気がしますが、D300の価格もこなれてきていますし、どちらかというとお金をかけてもいい人向けの入門機に近いんですかね? 安かったから買った・・・っていうよりも、これから本格的に写真始めたいので、それなりにお金かけて一式用意する、みたいな。NikonだとAFモーター縛りを避けるとすると、この機種が一番下になりますし。

AA:EOS 50D
EOS 50D
このD90にもうちょっとお金出すと買えるのがEOS 50D(12万円強)。APS-Cセンサーに1510万画素詰め込んだので、最初はどうかなぁと思ったのですが、センサーのマイクロレンズ間のギャップを小さくしたという構造が効いているようで、これも高感度サンプル見ている限り、かなりノイズが押さえられていて良い感じでした。CMに渡辺謙を採用している事、5D mark2と時期が重なった事もあってインパクトに欠ける感はあるのですが、密かにすごくバランス配分が良く、目立った弱点の見当たらないカメラなんじゃないかなぁという気がしています。

そうそう、EOS系は何が羨ましいって、RAWのサイズが選べるのが良いですね。α900で数百枚~数千枚の写真を撮ってきた時、2400万画素のRAWの現像時間ってどれだけかかるんだ・・・って憂鬱になりますけど、5D mark2なら軽いスナップ程度ならsRAW1にしとけば1000万画素として扱えますモンね。サイズは小さいけど、RAWなので各種情報は残ってるしダイナミックレンジもあるので、露出補正の調整とかも出来ますし。縮小のアルゴリズムにもよるかも知れませんが、1000万画素ならノイズも気にならない絵になるかも知れないし。うーん、この機能は次期αにもぜひとも欲しい所です。



AA:K-m
K-m
AA:LUMIX G1
LUMIX G1


コンパクト系に走ったのがフォーサーズの2社(オリンパス/パナソニック)とペンタックス。どちらもAPS-C/フォーサーズ向けにレンズ環境を整備していた事もありフルサイズには行けなかった・・・という所もあり、コンパクト系で勝負したいという思惑もあると思います。パナソニックのG1はもうすぐ発売ですが、やはり非常にコンパクトな事とボディカラーにレッドやブルーを用意した事などが新鮮ですね。サンプル画像を見る限り、ノイズ耐性などではやはり劣る部分があるようですが、この機動性を考えると使い分けや割り切りが出来れば中々良い選択になりそうです。

マイクロフォーサーズという意味ではオリンパスの来年発売の機種のモックなども公表されていますが、こちらはG1を更にコンパクトにした感じ。マイクロフォーサーズの主旨として重さや大きさがネックになって、コンデジからの移行を躊躇している人への選択肢となりたいようですが、個人的にはちょっとこの部分には果たしてどうなのか、と思う部分も若干あります。

初めてコンデジから一眼に移行する人のうち、ファミリー層の場合なんかは、なんとなくキレイにどんな環境(運動会の超ロングや子供が走り回る場面とか)でも撮れそうなイメージから移行するんだと思うんですよね。多分、ファインダーがどうのとかISO感度がどうのとかあまり眼中に無い。で、そういう人から見た場合、マイクロフォーサーズの機種はコンデジ(特にネオ一眼系)とどう違うのか、どういう利点があるのか理解して買って貰うのって相当に難しいと思うんですよね。オリンパス機なんてもう見た目コンデジですし。

G1の価格を見る限り、しっかり一眼入門機の値段してますし、キヤノン、ニコンのブランドを冠した所謂一眼然としたカメラと比較した場合にこういう方々はどっちを選ぶのか・・・と。そういう意味では、フォーサーズ陣営の思惑より多少ズレて、既に一眼を持ってる人のサブ向け、昔銀塩でやってたけど軽量な奴で戦線復帰したいご年配の方なんかに人気出るのでは無いかなぁ・・と。多分、この層は結構要求のハードルが高いと思うので、マイクロフォーサーズ専用のレンズなんかがどれくらい配備出来るかなんかが鍵になってきそうです。


ペンタックスのK-mは・・・狙い所としては小型軽量でママ層をという事のようですが・・・市場的にはα200、D40あたりの対抗になっていくのかなーと。APS-C、最小をうたってはいるのですが、マイクロフォーサーズ出現の今、少々話題をかっさらわれた感が否めないかも。HOYA自身が少々不調なようで、新マウントなど多大な開発費がかかる行動は起こしにくそうですし・・・中判カメラの645Digitalという隠し球(?)もありますが、ニコンも中判デジタルカメラを近々出すという噂もあり、そう簡単にはいかなそうです。

デジタルカメラ事業の縮小の発表など、ちょっとピンチの雰囲気がありますが、合併騒動の中でも出てきたK10DやK20Dという良作を出す底力はあるのですから、なんとか頑張って欲しい所です。


AA:α900
α900
さて、α900。もう結構前になってしまいましたが、しっかりSONY Dealer Conventionで触らせて頂きました。しかも、気になる70-200/F2.8Gと組み合わせて。

色々触らせてもらって、確かにファインダーはとても広く明るいし、フルサイズともなるとボケのかかり具合も良く、被写体を美しく切り取るのには凄い良さそうです。デザインは他のαに比べると凹凸が多い感じで、無骨な印象も受けますが個人的には好みです。インテリジェントプレビューもとても便利そうな機能です。

・・・ただ・・・。やはり根本的な所で、今私が必要としているものとはちょっと違うかな、と。実の所、Dealer Convention行く前までは、年末なら買えなくもないかな~とか思案してはいたのですが。

いや、α900が悪いというのでは無くて、これはあくまでも私の欲している所と方向性が違った、という事ですね。絶対的にα900を必要とする人はいると思います。山岳写真やスタジオでのポートレートとか。

で、α700を使っている経験などから、私の欲している所はどこかと自問自答すると、出てくるのはやはり悪条件下での性能なんですね。暗い所や高速で動くモノに対して真ん中以外の測距点を使ってもバシっとAFが来て欲しいし、ISO高感度ノイズ耐性が強ければこれも動きモノにも付いて行きやすいし、比較的安価な暗めのレンズでも描写が良ければガンガン使っていける。

今回α900に関しては、上がってきているサンプルなどを見る限り、2460万画素だけどフルサイズという事で高感度ノイズについては、±0という印象。等倍で見るレベルではα700とそれほど差はないかな、と。全体の解像度は上がっているので一枚の絵として見た時はノイズレベルは下がっている事になりますが・・・。今度は、私の用途で常時2460万画素必要なのか、という話になってきます。

正直な所、私の用途では印刷する事自体が稀で2460万画素も必要とする大きな印刷は年に数回あればいいほうかも・・。鑑賞について言えばNASなどにアルバムしといて、時折PCから見る事の方が圧倒的に多いです。

んじゃ、Nikon D40でも使ってれば、と切り捨てられてる人なんかを掲示板で見掛けたりしますが、あれはあれで半分正解で半分外れている。というのも、D40の高感度ノイズ耐性は確かに目を見張るものはありますが、カメラの基本性能としてはやはり値段相応ですから・・・。

実際の所、フルサイズ600万画素、ISO51200までノイズは僅かで写り、ボディ仕様は中級機ぐらいとかいうカメラが出たら、メイン機とは言わなくても食指の動く人はそれなりにいるじゃないかなーという気がするんですけど、どーですかね・・・? Web向け素材とかだったら何でも撮れちゃう無敵な気もするのですが。勿論、L版の印刷ぐらいには耐えうると思いますし。

ただ・・・フルサイズのもう一つの意味である、ボケ量の増加については両手放しで羨ましいですね。先日も某撮影会に参加させて頂きましたが、やはりポートレートの後ボケがうるさいシーンなんかではフルサイズだともっとボケるんだけどなぁ・・とか思う事が多々あります。ボケに定評のあるαのレンズですから、その魅力を生かすには殊更ですよね。


まぁ、そんなこんなでこの秋は新作カメラが豊漁でどれも目移りしちゃう訳ですが、ふと我に返ると、手持ちのα700とVario Sonnar 24-70/2.8と70-300/4.5-5.6G(・・・とSILKYPIX)の組み合わせがあれば、割とでなんでもかんでも撮るには撮れちゃうんですよね。突き詰めるとモアパワーな話にはなるのですが、一眼始めた頃に比べれば遙かに適応力あるし、その頃から比べれば些細な話なのかも知れません。

当面はカメラ市場の様子を眺めつつ、自分のスペック上げる方に注力した方が良さそうかなーと思う今日この頃でした。

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